顧客、従業員、パートナーのいずれのIDを管理する場合でも、ID属性に合わせて調整された最新のデータストアを用意し、統合されたユーザープロファイルと一元的なデータソースを企業全体に提供できるようにすることが重要です。
顧客は、企業が対面やデジタルチャネルによる個人的な交流の場を設け、自分のプロファイルを閲覧・管理できるようにすることで、企業が顧客のことを本当に理解していることを証明してほしいと考えています。
ユーザーのIDデータは、企業が所有する最も貴重なリソースの1つです。 残念ながら、このデータは攻撃者の標的にもなります。 データをまとめ、攻撃から保護し、すべての状態で暗号化できるディレクトリソリューションによって、ユーザーデータを安全に保つことが不可欠です。
いったんマスターユーザーレコードを確立すれば、脆弱なレガシーデータストアを廃止して、管理の負荷を軽減すると同時に、攻撃対象領域を縮小することもできます。 これにより、ITコストの削減だけでなく、重複や不整合を防ぐことが可能になります。
Pingのディレクトリソリューションでは以下のことが可能になります。
Microsoft Active Directory、LDAPv3、SCIM 2.0、RDBMS、MDM、CRMなどの既存のデータストアの双方向同期
構造化・非構造化されたアプリケーション固有の属性を持つ既存のユーザープロファイルの拡張
統合プロファイルへアクセスするための、開発者にとって使いやすいREST APIの提供
統合プロキシを使用した、負荷分散やレート制限、データ変換の最適化
企業向けアプリや従来のオンプレミスアプリの多くは、依然としてLDAPを使用してディレクトリにアクセスします。しかし、クラウドやSaaSへのプロビジョニングには多くの場合SCIMとREST APIが必要となります。 最新のディレクトリには、従来のディレクトリとの互換性と将来に備えた機能の両方が備わっています。
アプリがディレクトリへアクセスする際に使用するすべての方法に対応します。また、独自のディレクトリの動作を模倣して柔軟なJSONスキーマをサポートする機能によって、IDサイロを短時間で集約することが可能です。
最新のディレクトリは、ミリ秒以下のレイテンシと極めて高い可用性で、莫大な数のエントリーを処理できるように拡張されています。これは、秒単位や分単位での動作が重視される環境では非常に重要です。
ウェブアプリで住所を更新した後、モバイルアプリにログインしたときにまた更新しなければならないことに対して顧客が感じるいら立ちを想像してみてください。
しかし、複数のIDリポジトリを使って多種多様な本番アプリケーションに対応している場合、唯一のデータソースを一元的なディレクトリに作成することは、決して簡単なことではありません。 お客様を含めた多くの企業では、時間の経過とともに新しいアプリケーションやチャネルを追加し、それらをサポートするためのデータサイロを追加してきました。
お客様には、オンプレミス、クラウド、またはその両方に展開できる高性能な最新のディレクトリが必要です。 また、拡張性と柔軟性を考慮して設計された、法規制への遵守に対応できるディレクトリが必要です。 これにより、複数の異なるデータサイロを1つの安全で高性能なデータストアに同期させることができます。 1回限りのデータ移行でも、継続的なリアルタイムのデータ同期を双方向で行う場合でも、顧客とパートナーと従業員のデータを一元管理できるシステムが実現します。
データストアを同期して一元化された顧客プロファイルを作成し、複数チャネルでのパーソナライズと一貫性を実現する
数億人の顧客と数十億種類の属性に対応する拡張性により、(ピーク時の使用量でも)顧客がアクセスできなくなるようなことはありません。
顧客プロファイルに重要なすべての詳細が含まれるように、非構造化データをID属性として保存する
休眠中、移動中、使用中のすべての状態のデータを暗号化することで、コストのかかるデータ侵害や規制上の問題を回避する
アプリケーションは、どこに展開されていても一貫したIDデータのセットにアクセスする必要があります。 ディレクトリソリューションは、オンプレミスやプライベートクラウドの環境に展開したり、または完全にホストされたディレクトリソリューションを活用したりすることが可能なため、必要に応じて多様な方法で展開したり、ハイブリッドIT環境全体で統一されたプロファイルを作成したりすることが可能になります。
標準装備の統合機能により、Active Directoryなどの既存のデータストアに簡単に接続でき、マスターユーザーレコードと一元的なデータソースを迅速に確立できます。
ディレクトリ連携のハイライト
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